音楽のコトバ

協奏曲=ソロ楽器と合奏による曲。腕の立つ、上手な人がソロを任されます。

ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲なんかは、よく耳にするタイトルですね。


今回は、そんな協奏曲の中でも珍しいもの。ギターの協奏曲です。



ロドリーゴについて

ロドリーゴは、スペインの生まれ。3歳の時ジフテリアという病のため視力を失います。

しかし、音楽に対する熱い思いを持ち続け、青年になってパリに留学します。

そこで、「魔法使いの弟子」(ディズニー好きな人にはご存知「ファンタジア」で使われた曲)で有名なデュカスに師事し、精巧な作曲技術を会得しました。

スペインといえば、フラメンコ。幼少期より、彼の身近に聞こえていた、ギターを題材にした作品を多く作曲しています。


ディズニー映画「ファンタジア」


スペイン フラメンコ

アランフェス協奏曲について

奥さんと旅行で行った、アランフェスの印象を音楽にしました。

アランフェスは、スペインの古都。立派な宮殿やその美しい庭園があります。

そこを訪れて、奥さんから聞いた風景の印象や、平和に対する思い(当時スペインは内戦中)、また亡くなった子供に対する思いをこの曲に込めました。


フラメンコ風の躍動感あふれるリズムや、美しいメロディが印象的です。

Giuseppe Verdi 1813-1901


オペラの生まれた国、イタリア。

ヴェルディは、そのイタリアで、生涯を通じてオペラを作り続けた人である。

人気作曲家ロッシーニによって、当時のイタリアは空前のオペラブームが巻き起こっていた。

作曲家にとって、狙い目のジャンルだったのだろう。

また、オペラ以外の曲はあまり聞く機会が少ないが、「レクイエム」は有名。

同級生には、ワーグナーがいる。19世紀のオペラ界を代表する二人だが、意外なことに、死ぬまで一度も顔を合わせることはなかった。

小さい頃、生まれ育った村の教会のオルガニストに音楽の手ほどきを受けた。音楽院に入学しようと試みるも、ピアノがあまりうまくなくて受験に失敗してしまう。その後、熱心に個人レッスンを重ね、教会での職を得た。そして当時、彼を支援していた人の娘と結婚する。

このカップルには二人の子供が生まれたが、いずれも二歳になる前に病死、さらに不幸にも1840年に妻も亡くなり、ヴェルディは悲しみのどん底に突き落とされた。皮肉なことに、そういった人間の強く深い感情は音楽にも影響する。そうした絶望を知っていたからこそ、彼のオペラの登場人物の深い悲しみが私たちの胸に迫るのだろう。

87歳という長生きをしたヴェルディは、晩年に私財を投じてミラノに引退した音楽家のための養老院「カーサ・ディ・リポーゾ」を建て、それは彼の28作のオペラとともに後世への最大の遺産となった。

 

『凱旋行進曲』は、歌劇「アイーダ」の劇中歌。 エチオピア軍に勝利したエジプト軍のラダメス将軍が軍勢を率いて凱旋するシーン(第2幕)で登場する。

テーマを演奏するトランペットは、「アイーダトランペット」。この曲を演奏するために作られたもの。

あらすじ

舞台は古代エジプト。エジプトの将軍ラダメスは、女王アムネリスの侍女アイーダと人知れず愛し合う仲だ。実はアイーダは、エジプトと敵対するエチオピアの王女だったが、自分の身分を彼には隠していた。 エチオピア軍との戦いに勝利し、凱旋帰国したラダメス。ある日エジプト王は、女王アムネリスと結婚するように命じる。 自分を犠牲にしてアイーダ父娘を逃がしたラダメス エジプトとの戦いで捕虜になった者の中にはアイーダの父親もいた。アイーダは、その父から命じられ、ラダメスからエジプト軍の機密情報を聞き出そうとするが、アムネリスに察知されてしまう。将軍ラダメスは、アイーダ父娘を逃がし、自分は捕らえられてしまう。 捕らえられたラダメスに対し、女王アムネリスは「自分を愛しているのなら助ける」と提案するが、アイーダを愛していた彼はこれを拒絶。ラダメスは、国家に仇なした罪として、生きながらにして地下牢に埋められる刑を下されてしまう。 逃がしたはずのアイーダが・・・永遠に結ばれた二人 牢の中で一人アイーダを想い続けるラダメス。するとそこに人の気配が。何とそこに居たのはアイーダ。彼女は刑の前に牢の中へ自ら入り身を潜めていたのだった。誰も邪魔の入らない穏やかな天上の世界で、二人は永遠に結ばれたのだった。



行進曲(マーチ)は、もともと軍隊の規律を整えるために活用された音楽。

リズムに合わせて足並みをそろえて行進すれば、とても強そうな印象を与えることができる。

音楽は、敵に対して脅威を感じさせたり、味方を鼓舞したりするのにも使われていたということだ。

ちなみに、マーチは大体の曲が♩=120くらい(秒針の倍の速さ)のテンポで演奏される。これは、人が歩くのにちょうど良い速さだからと言われている。

緊張感のある弦楽器によるイントロと、トランペットの華々しい音色そしてキレのあるリズムが、戦いに勝利した勇者たちの、勇ましさを表現している。


そうだ、オペラ観に行こう。

ドレミが読めるようになると、かなりの数の曲が演奏できるようになります。

授業の中では、時間の関係でたくさんの曲を演奏する機会は作るのは難しいのですが、ぜひ自分の趣味の時間にチャレンジしてみてください。


さて、授業で扱う曲の中には、ドレミだけは演奏できないものがあります。

そういう音には、音符に、ある記号がつけられています。どんなものかというと、

こちら。♯(シャープ)と♭(フラット)です。



これが楽譜に出てきたときは、「何やら音が変わるらしい」と覚えてください。



どう変わるかと言うと、例えば「ド」に♯がつくと・・・


今度は、シに♭をつけてみましょう・・・


お分かりですか??


※ピアノの場合、何もついていない音(この場合、「ド」や「シ」)の鍵盤から、一つ右隣の鍵盤を弾くのが♯一つ左隣の鍵盤を弾くのが♭になります。

その他の楽器(リコーダーやヴァイオリンなど)も、シャープやフラットがつくことで運指が変わります。


シャープやフラットをつけ忘れて演奏すると、聞きなれた音楽も何だかヘンテコな音楽になってしまいかっこ悪いので、演奏するときは楽譜をよーく見てください。


ドレミを読むのと合わせて、シャープやフラットがどこにあるのかも注目しながら練習しましょう。


Practice makes it perfect!


ドレミファソラシドが読めると、世の中にあるかなりたくさんの曲を演奏するための準備が整います。(あとは、楽器の弾き方を知ればいいだけ)


ト音記号


ヘ音記号


では、質問です。

なぜ、音の高さを表すのに、ふたつの記号(ト音記号、ヘ音記号)が必要なのでしょうか?



その理由は、楽譜を見やすくするため。


例えば、ピアノは幅広い音域(音の高さの幅)が出せます。

ト音記号とへ音記号はそういった音域の広い楽器を演奏するときに便利です。


例えば、幅広い音域をト音記号だけで表そうとすると・・・

2小節目みたいになって(横線がいっぱいになって)、読みづらくなります。


だから、ト音記号からはみ出してしまう部分の低い音は、


ヘ音記号に描き、五線の中に収まるようにしておけば、読みやすいじゃん。という訳です。


音楽の演奏って、一回始まると止まりません。

楽譜を読むために、うーんちょっと待ってね・・・これがドで・・・なんて、いちいちストップしていたら、いい音楽はつくれません。


だから、楽譜には、できるだけ読みやすくするための工夫がされているのです。


どちらの記号でも、止まらずにスラスラと読めるようになりましょう。


Practice makes it perfect!

今回は、「音部記号」です。

音部記号は、以下のふたつが読めるようになれば問題ありません。


音部記号は、音の高さを示す記号です。

これを見ることで「ドレミファソラシド」の中の、どの音を演奏すればいいのかがわかります。



(ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番より冒頭部分の楽譜)


<ト音記号>

下から2本目の線が「ソ」になります。(そこから上に進めば、ソラシドレミファソラシ・・・)

上の楽譜「ヴァイオリン」パートがドレミで読めるでしょうか?(正解は、ページ下部に)




<ヘ音記号>

上から2本目の線が「ファ」になります。

上の楽譜、ピアノパートのヘ音記号の部分が読めるでしょうか?(正解はページ下部)




正解:

ト音記号(はじめから)ラーソファミファソファミレ|ドーレドシドレドシラ|ソーファミファファレ|ドーシ|シードシラシシソ|ファーミ|


ヘ音記号(はじめから)ファ|ファ|レ|ソ|ソ|ド|


いかがでしょうか。

繰り返しドレミで読むと慣れてきます。

パッと見て、止まらずに読めるようになるのが目標です。


Practice makes it perfect!




ようこそ音楽準備室へ。

ここでは、音楽の授業に必要な知識や、知っておくと便利なことを置いていきます。

授業の予習や復習に役立ててもらえたらと思います。


これから音楽の授業を受けるにあたっては、以下の知識が必要になります。

今の時点で、あなたはどれくらい理解できているでしょうか。


(音部記号)

⬜︎ト音記号

⬜︎ヘ音記号


(変化記号・調号)

⬜︎シャープ(♯)

⬜︎フラット(♭)

⬜︎ナチュラル

⬜︎長調、短調


(音符の種類)

⬜︎全音符

⬜︎2分音符

⬜︎4分音符

⬜︎8分音符

⬜︎16分音符

⬜︎付点音符

⬜︎休符


(リズム)

⬜︎リズムの読み方

⬜︎拍子記号(4/4、3/4など)


(速さや表現を指示する記号)

⬜︎速度表記(Allegro, Adagioなど)

⬜︎表現記号(staccato, tenuto, amabileなど)